
災害時のトイレ、考えていますか?
私の娘は保健師をしています。能登半島地震発生から3週間後、石川県に保健師として派遣されました。
仕事は地域を回り、住民の安否確認と健康状態の把握だったそうです。
ホテルから担当地域に到着するのに時間がかかるので、朝は6時半にホテルを出発したそうです。
約束事として、避難所のトイレは使わず、役場のトイレを使うよう言われたそうです。といっても、地域を回っているので、役場のトイレを使うことはなかったそうです。
そのため、朝ホテルを出てから夜戻るまで、トイレを利用しなかったそうです。日中トイレに行かないように、朝起きたら水分を取ることを控えたと言います。
娘は1週間しかこの生活はしていませんが、被災した方の中には、トイレが利用しにくい環境の方もいらしたのではないでしょうか。
実は、派遣されるときに支給されたものの中に、簡易トイレがあったそうですが、同じ場所にずっといるわけではなく移動していく中で、それをどこでどうやって使うのでしょうか?
娘の話を聞いて、簡易トイレには、専用のスペース(人から見られない場所や隔離した空間)がないと使えないことに気づき、トイレや着替えに使えるポンチョを購入しました。
我が家で用意している簡易トイレを見ると、トイレの便座を利用するタイプのものでした。水道が止まっているときや下水道が使えないときは自宅のトイレは空間として使えますが、地震や水害などの場合は、自宅のトイレに入れなくなる可能性があるので、どこでも使える簡易トイレも必要だと気づきました。
人として排泄は生きていくうえで不可欠な生理的欲求です。災害時に我慢しなくてもいいように、いろいろな場面を想定して、できる準備はしておきましょう。
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