一般質問・西鉄宮地岳線跡地利用について(6月議会③)

古賀

一般質問・西鉄宮地岳線跡地利用について(6月議会③)

大賀 ふみこ

大賀 ふみこ

2024.07.30

宮地岳線跡地問題そもそも

 平成19年に、西鉄宮地岳線の古賀・津屋崎間が廃止され、平成24年に、土地売買契約を締結し、市長が変わるたびに整備方針が変わりながら今に至ります。長年、柵に閉ざされたままだった宮地岳線跡地に、沿線住民は様々な夢を描いていました。住民の要望は主に、子どもの通学路を安全にしてほしい、緑道公園にしてほしい、桜の木を残してほしいでした。
 市長はかねてより、「対話集会で住民の声を聞き、自らの責任で決め、合意の取れた地域から着工する」と表明していますが、公園部分は今だなく工事は全て道路です。今回の答弁では、安全な『歩車分離の道路』だから、通学路も安全である、歩道は遊歩道と考えている、との主張でした。さらに、地域と合意に至った痕跡は文書も何もなく、合意の基準は市長の意思で明確なルールもなく、住民への市長判断の報告は着工自体がそれであるととのことです。
 住民が、保存を切望していた桜並木は伐採が決定し、幼木を別の場所に植樹するとのことです。

宮地岳線跡地は都市計画道路

 宮地岳線跡地は、北花見・南花見線が平成25年に都市計画道路の位置づけになりました。都市計画道路は、防災上重要視されており、火災の延焼を避けるため、一定の道路幅が必要で、避難路を確保する、植栽による防火壁効果なども求められます。跡地の工事費は2億~2.5億円の見込みとのこと。物価高騰の影響で、工事費が不足する事態も想定する必要があります。
 国道495号線を整備し(その場合国費)、宮地岳線跡地を緑道公園にすれば、市民の憩いの場となり、植栽は火災や津波から人を守り、古賀市のランドマークともなりえました。市長の対話集会や説明会を沿線住民に限定したことは、事態の矮小化をまねき、結果沿線以外の市民の関心を引くことはありませんでした。歩車分離の道路化を強引に進める市長の政治姿勢には問題があります。

安全な通学路が一番目

 考える順序として、花見小学校・古賀西小学校の「子どもたち通学路を安全に整備する」ことが最優先ではないでしょうか。「歩車分離の道路を作ることで、通学路が安全になる」という理屈が、明確な根拠とともに議場で説明されたことはありません。

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大賀 ふみこ

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古賀市議会議員
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