
外国にルーツを持つ子どもの支援の充実を
最近、みなさんの周りで外国の方を見かけるようになっていませんか?
調べてみると、市内に住む外国の方が増えています。令和5年度末が約1000人、令和6年度末が約1200人となっています。国籍は54ヵ国になります。本当に様々な国から宗像市に来られています。
小中学校に通う子どもも、15校(22校中)で44人と全市的に増えており、日本語がわからないため、課題がいろいろあります。国が外国からの労働者受け入れ拡大の方針で、制度の改正等を行っているので、今後も在住外国人は増加すると予想されます。保育園や幼稚園、小中学校での受け入れと生活がスムーズにできるように、現状と今後の取り組みについて3月議会の一般質問で取り上げました。
宗像市の学校での取り組みとしては、日常生活に必要な日本語(あいさつ、健康のこと、質問など)を母語と日本語で書いているシートを作成し、教師と子どもに配布するなど、最低限のコミュニケーションが取れる工夫をしています。
さらに、日本語指導教員が週1回、2コマ(45分×2時限)の対面の授業を、その児童・生徒の理解度に応じて、基礎的な内容の指導を行っています。市内の小中学校を日本語指導教員2人が巡回して、指導しています。
また、受け入れ校では教職員などに多文化共生の講座を実施して、言葉や文化の違いを超えて相互理解と尊重する大切さを伝えています。
日本語がわからなくても、外国の子どもは基本的に日本の子どもと同じ学習内容(教科書)になります。そのため、日本語をなるべく早く取得する必要があります。初期の日本語指導(ひらがなを読む等)には、個人差はありますが、3か月~6か月かかるそうなので、日本語の指導時間を増やす等の検討を市に要望しました。
地域の方から、民生児童委員さんが外国の子どもと親しくなり、地域の寺子屋で日本語を教える取り組みが始まった話を聞いたので、相互理解の場としても貴重であり、地域の取り組みにも市のサポートを要望しました。
日本に住む外国の方はこれからも増えていくと思います。それに伴い、外国にルーツを持つ子どもも増えると思います。子どもたちがスムーズに日本の生活になじみ、きちんと教育が受けられるように、これからも取り組んでいきます。
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