令和5年度決算審査(9月議会①)
決算は、次の予算に活かすために審査し、使途は適正であると認め賛成しました。
古賀市は、毎年黒字決算を続けており一見優良財政を維持していますが、中身は借金と返済の繰り返し、貯金の積み立てと取り崩しで黒字化しています。厳しい監査を受け、健全財政との評価を得ていますが、少子高齢化に伴う福祉・医療・子育てなど社会保障関係の増加傾向を指摘されています。
決算書を点検し、未就園児への支援、独居老人への支援、障がい者への支援など、福祉をもっと手厚くできないか考えています。18歳から20歳までの、支援の途切れる世代はどうしているだろうか、いろんな事がどんどん気になってきます。
令和7年度予算は、社会保障の分野に注視する必要があると感じました。
総額(およそ)
歳出:404億円/歳入:391億円/収支:12億円黒字
児童福祉費 総額:46億円
主に、妊娠出産支援から、子育て支援、乳幼児から学童保育など、家庭をまるごと支援します。それだけに、使途は多岐にわたり充実感はあります。しかし、不用額が2億8000万円発生しており、その分で何ができたのか予算に向けて検証し、提案につなげます。
公共交通維持・確保事業 総額:1億200万円
主に、西鉄バス、のるーと、コガバスの運行委託費です。市民は、バスを利用しやすくするために「地域公共交通協議会」を設置し、バスの運行について古賀市と協議することができます。「クルマは経費がかかるから、できればバスを使いたい!」と思う人は、区長さんに相談して行政区で協議会設置の検討を投げかけましょう。
「うちの近所には、バス停がなかですもんね。」で、あきらめてはいけません。市民が使える公共交通は、市民の声でつくることができます。
古賀駅周辺整備事業 総額:5,700万円
主に、古賀駅周辺開発に関わる様々な調査・検討の委託費です。完成に至るまで、膨大な支出が予想されます。さらに、コロナ後のコストプッシュインフレによる物価高騰の影響も危惧され、当初計画の見直しも必要になるかもしれません。令和5年度だけでも約5,700万円の支出です。この開発事業が、古賀市にどれだけの経済効果をもたらすのか、開発事業を維持するのか、今後を注視します。
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